令和元年度「伝統芸能文化復元・活性化共同プログラム」採択結果

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「伝統芸能文化復元・活性化共同プログラム」について、今年度は11件の応募がありました。審査の結果、以下の3件を採択しましたのでお知らせします。採択した3件については、TAROと申請者による共同プログラムとして実施します。

1 伝統芸能文化復元・活性化共同プログラムとして採択した申請

・新素材による鉦すりの試作と生産業者の探索
申請者:祇園祭囃子方連絡会(代表:木村幾次郎)
祇園祭のお囃子に用いる鉦すりの柄は鯨の髭から作られてきた。近年では鯨の髭が入手困難であるため樹脂製のものも多いが、耐久性等に課題がある。今回は、既存の樹脂製製品よりも、しなりの良い新素材による柄を開発する。

・新内節の発信と保存プロジェクト
申請者:新内節の発信と保存プロジェクト(代表:新内志賀)
現在、新内節には、東京を拠点に10以上の流派が存在している。まず、稀曲を含めた楽曲の採譜とデジタルアーカイブ化をすることで伝承と保存を図る。また、新内節の復興に向けて流派間のネットワークを構築する。これらによって、京都の浄瑠璃から派生した新内節の活性化を目指す。

・十津川盆踊りの伝承・保存・活用発信
十津川盆踊り実行委員会(奈良県十津川村)
申請者:(実行委員長:佐古金一、事務局:土井麻利江)
国・村の文化財指定有無に関わらず、各大字で異なる特色を持つ十津川盆踊りの現状調査、演目の復元、ネットワークの構築に取り組み、それに応じた伝承・保存方法を提案する。伝統芸能を地域振興にも活かす方法を模索し、プロジェクトの過程と成果を情報発信する。

2 審査会委員

(敬称略、順不同)
久保田裕道 東京文化財研究所無形文化遺産部無形民俗文化財研究室長
小林昌廣(座長) 情報科学芸術大学院大学教授
田口肇 京都市産業技術研究所産業・文化連携担当課長
竹内 有一 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター教授
西岡 陽子 大阪芸術大学教授
広瀬 依子 追手門学院大学国際教養学部講師
吉田 純子 文化庁文化財第一課文化財調査官(芸能部門)
北村 信幸 京都市文化芸術政策監


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